椎間板は人間の背骨にあり、骨と骨の間でクッションの役割をしています。この椎間板が何らかの原因により後ろに飛び出し、脊髄神経を圧迫することにより様々な症状が出現することを椎間板ヘルニアといいます。これが首で起きれば頚椎椎間板ヘルニアと、背中で起きれば胸椎椎間板ヘルニア、腰で起きれば腰椎椎間板ヘルニアといいます。

　椎間板ヘルニアの主な原因は「椎間板への強い圧力」です。椎間板に大きな負担がかかると繊維輪が破綻し、そこから柔らかい髄核が後ろに飛び出して神経に触れ症状が出現します。

　椎間板ヘルニアは若い男性に多い病気で小児や高齢者がかかるケースは少ないと言われています。喫煙習慣がある方も発症リスクが高くなります。

初期症状として腰痛があげられます。

そして臀部から下肢にかけてしびれや痛みを伴う場合があります。

神経の圧迫が強くなると筋力低下、知覚障害、排尿障害などをきたすことがあります。

痛みやしびれなどの症状が軽い場合には保存療法を選択しながら経過観察します。保存療法ではコルセットなどによる装具療法や運動療法で痛みを緩和させます。

保存療法でも症状の緩和がみられない場合や日常生活に支障があって本人が希望する場合は手術となります。