鼠径部痛症候群とはグロインペイン症候群とも呼ばれ、サッカーなどのスポーツを中心に鼠径部周辺に様々な原因で発症する痛みのことをいいます。10～30代で特にサッカーなどのように足を振り上げるキック動作やランニング動作など股関節を激しく動かす運動を行っている人に発症しやすい疾患になります。

鼠径部痛症候群の原因として考えられるものは

体幹から下肢にかけてスポーツなどによる使い過ぎや下肢の外傷によって筋力低下や柔軟性低下、関節拘縮などが原因で鼠径部周辺の痛みになると思われます。

キック動作やランニング動作などの繰り返しの運動によって、鼠径部、股関節周辺、骨盤にストレスが加わり炎症が生じ、痛みとなります。

起き上がりやキック動作時に鼠径部周辺に痛みがみられます。

痛みが出現する場所も、鼠径部・下腹部・睾丸後方・内転筋近位部・坐骨部など人によって様々です。

痛みが強い場合は約2週間の安静が必要になります。

当院では冷温罨法・電気治療・超音波などにより「疼痛の緩和」をはかり、ストレッチ・スポーツマッサージにより「筋肉の柔軟性と関節の可動域」を改善いたします。原因が「筋力低下」によるものであった場合はトレーニングや動作指導を行い治療していきます。